明願寺について

明願寺は、親鸞聖人を宗祖と仰ぐ、浄土真宗本願寺派(お西)のお寺です。岡崎市の旧市街地の北部にあります。
創建の年代はよくわかっておりませんが、もともとは真福寺の別院で天台宗の寺院でした。文明2年(1470)、当時の住職清山は蓮如上人に帰依したことから浄土真宗本願寺派に改宗しています。

明願寺の本堂・ふるさとの森・茶室

二百数十年前に建てられた本堂には、本尊の阿弥陀如来像が安置されています。平成15年に平成の大修理として改修工事がなされ、明るく綺麗な本堂に甦りました。

境内は緑が多く、岡崎市のふるさとの森に指定されています。なかでも門前のケヤキはふるさとの木の指定を受けています。ほかにも境内には季節ごとに様々な花が和ませてくれます。

明願寺には移築された茶室があり、淇篆庵は明暦元年(1655)に宗偏によって建てられた二帖茶室で当初は吉田城の城下町にありましたが、当時の藩主小笠原忠知が掛川藩に移封になると茶室も掛川城の城下にある円満寺(静岡県掛川市)に移され、享保20年(1735)に当時の円満寺の住職の実兄が明願寺の住職だった縁で現在地に移築されました。

その後、天保年間(1830~43)に龍渓が四畳半の茶室(弟也斎)を増築しています。淇篆庵は昭和54年に愛知県指定文化財に、弟也斎は昭和53年に岡崎市指定文化財にそれぞれ指定されています。

茶室は移築によるため、別に入り口などはございません。庫裡を通り抜ける関係上、通常は非公開となっています。

毎年4月の日曜日にお茶会が開かれます。その際は一般公開されますので、詳細はお尋ねください。