もうじきお彼岸になりますね。
彼岸は、もともとはサンスクリット語という古代インドのことばで「paramita(波羅蜜多:はらみた、はらみった)」の漢訳「到彼岸」の略語のことです。
本来は、煩悩に苦しむ現実のこの世を意味する此方の岸「此岸(しがん)」に対し、修行によって迷いを脱し、此岸を渡りきった悟りの境地を意味する彼方の岸「彼岸」のことでした。
彼岸(極楽浄土)は、西方の遥か彼方にあると考えられていたため、春分、秋分の日に真西に沈む太陽を礼拝し、極楽浄土に思いを馳せたのが始まりとされています。
ですから彼岸会法要は日本独自のものです。
明願寺では2日間にわたり春季彼岸永代経法要をお勤めいたします。
日時:3月19日(土)13:30〜16:00 法話 住職
20日(祝)13:30〜16:00 法話 朝戸臣統先生(岐阜県高山市)
※20日はお斎(昼食)があります。時間は12:00〜
持ち物:聖典、念珠、式章をお持ちの方はご持参ください。
読経のあとに法話があります。なお、永代経の当たり年の方には、別にハガキでご案内いたしておりますが、どなたでもお参りできますので、ぜひお参りください。
永代経とは永代祠堂料を納めてくださった方々のお勤めです。
祠堂というのは祠(ほこら)とお堂のことですから、お寺を永代支えるために寄進するものです。お亡くなりになった方々をご縁として、子々孫々まで仏法が伝わることを願ってお納めいただくのが永代祠堂料です。永代経という名のお経をお勤めするわけではありません。
明願寺ではお納めいただいた年と、その翌年、それ以降は亡くなられた方の年忌の当たり年にご案内をしています。