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未来の住職塾に通い始めました

若院日記

未来の住職塾に通い始めました

若院日記

想像以上に刺激的

IMG_2731昨日は未来の住職塾の初回でした。未来の住職塾とは寺院運営の基礎を学ぶセミナー。また人脈発掘の場でもあります。

お坊さんの多くは仏教系の大学(高校からという人も)や専門学校を経て、人によっては京都などでご本山の職員さんや大きな寺院に勤めたりした後に実家に帰るという方が大勢です。この中では当然ながら仏教の教えを学んだり、学校によればお経の唱え方など技能的なものを学ぶ場所もあります。けれども住職となると一経営者としての側面も出てきます。旧来であればトップダウンでご本山の提示したモデルに合わせていけば、ある程度充実した寺院経営が成り立っていました。けれども変化の激しい現代においては、寺院を取り巻く環境も変わり住職の経営手腕によるところが大事になってきます。お寺というのは企業で言えば老舗ばかりです。400年500年の人はザラにあります。そうしたときにこれからの100年をどう築き上げていくか、ここに不安を感じるお坊さんも多いです。こうしたなかで現代の仏教界に危機感を感じるお坊さんが宗派を超えて集まりました。

初回の講義は「お寺経営の基礎」ということで「お寺の使命」について学びます。考えてみるとお寺の活動というのは本当に多岐にわたります。お葬式と法事ばっかりしているわけではありません。そのあたりは明願寺ご門徒の方はご理解いただけるかと思いますが。それらの活動に一本筋を通す、このお寺ができるにあたって、何百年と続いてきたのは願いがありそこに答えてきた使命があるはずです。講義ではオリエンタルランドや日赤、ユニクロなどの企業理念の例えからその重要性を学びました。

毎日忙しくお参りや活動しているとこれらのことを掘り下げて考える機会はまずありません。本来ならばとても重要なことなのですが。

午後からはワーク形式で、班に分かれて「外部環境分析」の講義でした。変化の激しい時代にあってお寺を取り巻く環境も日々また変化しています。これらをいくつかの分析方法で整理して考えるものでした。さすがに多くの方が危機感を感じているだけあり、お寺を取り巻く環境に関して悲観的なものが目立ちました。

私は危機感あるものの思考がポジティブ思考なこともあり、割合と楽観的なのかもしれないなと感じました。(いいようにとるのが得意とも言えるかもしれませんね)

いろいろな宗派の方と真剣に話すのはとても刺激的で、今後に更に期待しました。名古屋は大谷派や高田派など真宗系の参加者さんが目立ちました。

初回ということもあり、講義後に懇親会。当然ですがお坊さんも飲み食いします。とはいえ昨日も常識はずれにリッチな懇親会だったわけではなく、東別院近所の居酒屋さんで個室にぎゅうぎゅう詰めになりながらの懇親会です。ワークの場で少し話せるようになったところからもう一段階打ち解けられた気がします。

次回の開催が楽しみになってきました。その前に課題があるのでこなして行かないといけないのですが。