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御正忌をむかえ

若院日記

御正忌をむかえ

若院日記

門前にてご本山(西本願寺)では御正忌(ごしょうき)報恩講法要がお勤まりです。親鸞聖人のご命日は11月28日。当時は旧暦ですから、現代の暦で見てみると1月16日にあたります。これにあわせて、各寺院や各ご門徒のお宅でもすべての場所で親鸞聖人のご命日のお勤めがあります。
命日の当日にお勤めできればよいのですが、明願寺の場合も全てのお宅を1日では回りきれないので、昨年の秋からご命日のお勤めを引き上げてお勤めする「お引きあげ報恩講」をお勤めしてきました。
例年1月末から2月の第一週くらいまでで回りきります。この時期が一番忙しい時期です。昨秋からのお参りもようやく区切りが見えてきました。
今年はいつもの年よりも、少しでもお参り先のみなさまの声を聴かせていただきたいと思い、僅かな時間ですがお話を聞かせていただく時間を設けたいと意識したことでした。夏に病気になったことをお話いただく方や、息子さんのお仕事の話を聞かせていただいた方、さまざまなお話がありました。
何か適切なアドバイスが出来るような私ではありません。けれども相手にお話を聞いてもらうなかで自分の中に整理ができていくというのは私の経験でも体験することです。具体的に目に見えるような成果はないかもしれませんが何も聞かずに淡々とおつとめして帰るよりはよかったかなとすこし自己満足ながら思ったことでした。