昨年から「おてらおやつクラブ」という活動に参画しています。
「おてらおやつクラブ」は、お寺にお供えされる様々な「おそなえもの」を、ほとけさまの「おさがり」として頂戴し、全国のひとり親家庭を支援する団体との協力の下、経済的に困難な状況にあるご家庭へ「おすそわけ」する活動です。詳しくはこちら
現在日本の子どもの貧困率は16.3%に達し、6人に1人が貧困状態にあります。福祉が充実しているヨーロッパはもちろん、格差社会のアメリカよりも悪い数字です。貧困率とは、家庭の所得がその国の標準所得の半分以下になる世帯の割合を指します。
お金がないために人とつながりを持てなかったり、働くことや文化活動に参加できず、子どもを安心して育てられません。
現代の貧困問題は、見えにくくなっています。いじめにあわないように衣服やお風呂、最低限の食事などは親も気を遣います。けれどもお菓子や果物などを食べることなく大人になっていく子どもがたくさんいます。
お寺ではお供え物としてお菓子や果物をいただくことがあります。法座の折りに皆さんにおすそわけしたり、私たち寺族がいただいています。けれどもタイミングが重なったり、食べきれないことも出てきます。もったいないと思うことも全くないとはいえません。
お寺の「もったいない」を子どもたちに届けたいという思いで活動に賛同させていただきました。とはいえお供えを横流ししているというものではもちろんなく、お寺の法座でお出ししたり、グループホームにお届けすることは続けます。子どもたちが活躍する世界が今よりも素敵な世界でありますように。そんな願いを持つ仲間と一緒に活動しています。
お気持ちのある方は明願寺までお尋ねください。