12月に入り、明願寺の報恩講も近づいてきました。今日からしばらく報恩講の話題を上げていこうかと思います。
そもそも報恩講とは浄土真宗の開祖、親鸞聖人のご命日にあたりお勤めする年中行事で1番大きな行事です。親鸞さまのご命日は旧暦で11月28日ですが、これを現代の新暦に合わせた日にちの1月16日にお勤めされます。西本願寺では1月9日〜16日まで「御正忌報恩講」が営まれます。以前は明願寺も1月16日に合わせてお勤めしていましたが、20年ほど前から12月20日〜23日にお勤めしています。
年中で1番大きな法要行事ですから、事前の準備も入念に行います。17日に華足つき(お供えのお餅をついて、型抜きをする)18日にお磨き、お供えのお飾り(前日のお餅を幾何学的に組み上げたり、お菓子を規則的に積み上げたり)仏華の準備もあります。19日には婦人会のみなさんと本堂、書院を中心にお掃除と幕張りをしていよいよ報恩講に臨みます。また期間中もお勤めの練習やお斎(昼食)の支度などがあるのですが、順を追ってお伝えしていきたいと思っています。
各地域の方のお手製で作り上げていることで成り立っている報恩講の役割にクローズアップするなかで、お参りされる方が一つひとつの飾りや、昼食の一品のなかに愛着を持っていただければと思うことです。