おてらおやつクラブとは

「おてらおやつクラブ」は、お寺にお供えされるさまざまな「おそなえ」を、仏さまからの「おさがり」として頂戴し、子どもをサポートする支援団体の協力の下、経済的に困難な状況にあるご家庭へ「おすそわけ」する活動です。
活動趣旨に賛同する全国のお寺と、子どもやひとり親家庭などを支援する各地域の団体をつなげ、お菓子や果物、食品や日用品をお届けしています。全国のお寺と支援団体、そして檀信徒および地域住民が協力し、「たよってうれしい、たよられてうれしい」と思えるような社会の実現を目指しています。

明願寺の取り組み

お寺にはご法事や法要行事のときに、壇信徒の皆さまから仏さまへのお供えをお預かりします。その後、おさがりとして住職の家族でいただいたり、地域の皆さまや子どもたちにおすそわけしたりします。けれども行事などの折には、たくさんの野菜や果物をいただくこともあります。中には熟しすぎて痛んでしまうこともあり、もったいなくしてしまうのは心苦しいものでした。

一方で、社会では子どもの7人に1人が貧困状態にあると言われています。(厚生労働省 2019年国民生活基礎調査より)特にひとり親家庭は、生活に困窮するリスクが高いといわれています。
おそなえものが「ある」お寺の状況と、食べるものが「ない」社会の状況。双方の課題をつなげ解決するアイデアとして2014年におてらおやつクラブは始まりました。

その趣旨に賛同して、2015年より明願寺もおてらおやつクラブの活動に参加しています。お歳暮やお中元、ご法事の引き出物などを送っていましたが、お寺の新聞で広報すると「おてらおやつクラブに」とお子さんが好みそうなスナック菓子を預かることも増えてきました。お寺を会場にご法事される方で、ご協力いただける方には「おてらおやつクラブ」にむけたおそなえをご案内しています。

これからを生きる子どもたちの未来が、今よりももっと輝く未来になるよう
できる人が、できることを、できるだけのことをしていきたいと願っています。